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ー防水工事とは?建物を守るための種類と方法を徹底解説ー

「防水工事ってやらなきゃいけないの?」

「建物の雨漏りを防ぎたいけど、どんな防水工事があるのかよくわからない」

「防水工事は一度やったら大丈夫だと思っていたけど、定期的にメンテナンスが必要なの?」

 

このような疑問や悩みをお持ちではありませんか?

 

この記事では、防水工事の目的や必要性、適切なタイミング、そして主要な工法であるウレタン塗膜防水、FRP防水、モルタル防水、塩ビシート防水工法の特徴について詳しく解説します。建物の長寿命化と安全性の確保のために、防水工事の重要性を理解し、適切な工法を選択する際の参考にしてください。

 

防水工事は建物を水の侵入から守る工事

防水工事とは建物の屋上やベランダ・バルコニーなど、雨水の影響を受けやすい場所に防水層を形成し、建物を水の侵入から守る工事のことです。適切な防水工事を行うことで建物の寿命を延ばし、居住空間を快適快適に保てます。

 

しかし一度施工したら終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。

 

ここでは、防水工事の目的や必要性、適切なタイミングについて詳しく解説します。建物の長寿命化と安全性の確保のために、防水工事の重要性を理解しましょう。

 

防水工事の目的

防水工事の主な目的は、建物の長寿命化と居住空間の快適性の維持です。雨水が建物内部に浸入することを防ぎ、腐食やカビの発生を抑制することで、建物の寿命を延ばせます。

 

防水層は時間とともに劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。10~15年を目安として、防水工事を検討しましょう。

 

防水工事が必要な建物の部位と箇所

防水工事が特に必要とされる建物の部位は、以下の通りです。

 

  • 屋上
  • ベランダ
  • バルコニーなど

 

上記の場所は日光や雨、風にさらされるため、防水層の劣化が進行しやすくなっています。これらの部位では定期的な防水工事を行い、防水性能を維持することが重要です。

 

建物の症状から判断する防水工事が必要なタイミング

防水工事は一度行えばそれで終わりではなく、建物の状態に合わせて定期的に実施する必要があります。

 

以下のような症状が現れたら、防水工事を検討しましょう。

  • 表面の色あせ
  • 防水層のひび割れ・膨れ・浮き
  • 雨漏り

 

防水層の劣化が始まると、まず表面の色あせが現れます。色あせ自体はすぐに雨漏りにつながるような深刻な症状ではありませんが、防水層全体の劣化が始まっている兆候です。そして色褪せを放置すると、防水層にひび割れや膨れ、浮きなどの劣化症状が現れます。

 

ひび割れなどは雨水の侵入経路となり、雨漏りや内部への浸水につながる危険性が高い症状です。すでに雨漏りが発生している場合は、早急な防水工事が必要です。雨漏りが続くと調査や浸水部分の補修にも費用がかさみ、工事費用が高額になってしまいます。

 

建物へのダメージを最小限に抑え、工事費用を節約するためにも、雨漏りが生じる前の防水工事が理想的です。

 

防水工事の種類は主に4つ

防水工事には、使用する素材によって以下のような種類があります。

 

  • ウレタン塗膜防水
  • FRP防水
  • モルタル防水
  • 塩ビシート防水工法

 

ここでは4つの主な防水工事の種類について、その特徴や効果を解説します。

 

①ウレタン塗膜防水

ウレタン系の塗料を用いた防水工事は、耐久性や伸縮性・耐水性・耐候性に優れています。ウレタン樹脂の高い密着性により、屋根やベランダなどの複雑な形状にも柔軟に対応できるのが特長です。

 

また施工後のメンテナンスが容易で塗り直しもしやすいため、維持管理の面でも優れています。用途に応じて高硬度タイプや速硬化タイプ・環境対応タイプなど、さまざまな製品が用意されており、多様なニーズに対応可能です。

 

② FRP防水

繊維強化プラスチック(FRP)を用いた防水工事は、高い強度と速硬化性が特徴の防水材料です。建物の屋上やバルコニー・トイレ・浴室など、幅広い場所で活用されています。

 

他の防水工事と比較すると施工費用が高くつくのがデメリットですが、耐用年数が10〜25年程度と長く、施工期間も短いのが利点です。最短で3日程度で施工が完了するため、短期間で防水工事を済ませたい場合に適しています。

 

ただし、FRPの伸び率は比較的低いため、施工箇所の選定には注意が必要です。

 

③モルタル防水

モルタルを用いた防水施工は、建物の屋上やベランダなどに適用できる防水工事の一つで、特別な添加剤を混ぜ合わせたモルタルを使います。この工法は強度やデザイン性・耐火性に優れており、特にデザイン面を重視する施工では大きな効果を発揮します。

 

また、比較的リーズナブルな価格で施工可能なため、予算に限りのある方にもおすすめです。ただしひび割れが発生しやすく、耐水性があまり高くないという短所があるため、施工する場所の選定には注意が必要です。

 

④ 塩ビシート防水工法

塩化ビニルシートを用いた防水工法は、シートを貼り合わせて防水層を形成する手法で、他の工法と比べて経済的に施工できるのが最大の利点です。塩化ビニルシートを用いた防水工法の耐用年数は、15〜20年程度と言われており、他の防水工法と比べても長寿命です。

 

シート自体の耐久性が高く、紫外線や気候の変化にも強いため、定期的な点検と適切なメンテナンスを実施することで、長期間にわたって安定した防水性能を保つことができます。

 

ただし、地震や自然災害に対しては弱点があり、施工が不十分でシート同士の間に隙間ができてしまうと、そこから水分が侵入して雨漏りを引き起こす可能性があります。

 

まとめ

防水工事は、雨水の影響を受けやすい場所に防水層を形成し、建物を水の侵入から守るための重要な工事です。防水工事の主な目的は、建物の長寿命化と居住空間の快適性の維持であり、定期的な防水工事とメンテナンスが必要です。

 

建物の症状から判断する防水工事が必要なタイミングとしては、表面の色あせ、防水層のひび割れ・膨れ・浮き、そして雨漏りなどが挙げられます。これらの症状が見られた場合は、早急に防水工事を検討し、建物へのダメージを最小限に抑えることが重要です。

 

防水工事にはウレタン塗膜防水・FRP防水・モルタル防水・塩ビシート防水工法など、それぞれ特徴や効果が異なります。建物の状況や予算、求められる性能に応じて、適切な工法を選択することが大切です。

 

2024.05.24