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防水工事にも塗装する工程がある!防水工事の箇所と種類と流れ

防水工事は建物の内部に水が入って雨漏りなどを発生するのを防ぐために施工する工事です。
防水工事を施工することによって雨水の侵入が予防でき、建物自体の耐久性をアップさせられます。

このような特徴を持つ防水工事ですが、外壁塗装工事とは異なり、多彩な工法が存在し、塗装以外の工法もあります。
今回は、それらの工法を紹介しつつ塗装による防水工事について紹介しましょう。

 

防水工事とはどんな工事か

そもそも防水工事とはどのような工事なのか、特徴や施工場所について解説します。

まず、防水工事は、建物に塗料やシートなどの塗膜や防水層を施工して、建物の経年劣化などによるひび割れや建物のわずかな隙間から侵入する雨水を予防する施工方法です。

耐久性を向上させるのに有効な工法でもあります。

次に防水工事の施工対象となる場所は次のようなところです。

・屋上
・陸屋根
・外壁の一部
・ベランダ
・屋外廊下や階段

まず、屋上はビルや住宅に限らず、ほとんどの場所で防水工事の施工を行います。
商業施設の屋上の場合は面積も広くなるため費用が高額になりやすい傾向があり、早めの塗り替え作業が行われます。

また、一般家庭では三階建ての建物に屋上が採用されていることが多いため、屋上防水を施行されているケースも同様に多く見られます。

ベランダやバルコニーよりも直接、紫外線や雨風を受ける場所なので、こまめに点検を受けたり、メンテナンスを受けて、防水工事の再塗装などを検討する必要があります。

建物の部分でも特に注意しておくべき箇所です。

屋根は基本的に屋根材が雨漏りをカバーしてくれることがほとんどです。

ただし、平面な屋根である陸屋根の場合は、雨水が溜ってダメージを受けやすい傾向が強まり、どうしても一般的な屋根に比べて劣化のリスクが高まります。

防水工事で再塗装を検討する時期は、防水工事部分の塗膜が剥がれたり、コケやカビが発生したりするようなタイミングです。

ただ、陸屋根は一般的な屋根よりもセルフチェックしにくいタイプの屋根なので、こまめに防水工事業者の点検を受けるのがおすすめです。

また、陸屋根の場合は屋根材の塗装をすることで防水効果が更新されるので、必要になったタイミングで防水工事を受けるのがおすすめといえます。

屋根部分は養生や汚れの除去の作業が多くなるため時間がかかるものの予算があるなら、別の業者にも依頼して足場を共有しながら外壁塗装も同時に行うのも良いでしょう。

外壁の一部も防水工事を施工していることがあります。

外壁といえば外壁塗装が一般的なもののサッシなどの窓回りは防水工事が施工されていることも珍しくありません。
この部分は雨水が入りやすいので、防水工事が施されているケースも多くあります。

一般家庭で最も防水工事が施行されているのは、ベランダやバルコニーです。
ここも防水工事を施工することで雨漏りの予防を行っています。

ただ、屋外の施設であるベランダやバルコニーは常に雨風にさらされています。
そのため、防水工事を施工しても徐々に劣化します。

もし、水たまりやシミ、防水塗装の剥がれを見つけたら防水工事で再塗装を検討しましょう。

一般の戸建て住宅ではそこまで多くありませんが、マンションやビルなどには屋外廊下や階段が非常用などで用意されているケースも見られます。

普段あまり利用することが多くない場所なので、屋上防水の更新がおろそかになりがちですが、外壁にも影響を与えている場所なのと、緊急の際にメンテナンスをしていないことで水はけが悪くなった屋外階段で転倒するといった二次災害を引き起こすこともあります。

そのため、適切な施工をしてくれる業者に相談し、滑り止めなども追加して防水工事をしてもらうのがおすすめです。

 

防水工事の種類

防水工事の種類についても解説します。
主に次のような種類があります。

・ウレタン防水
・アスファルトシート防水
・FRP防水

まず、ウレタン防水はウレタンのような防水機能のある特殊な塗料を塗装して行く防水工事です。
一般住宅ではよく用いられる施工方法で、自由な形に防水機能を持たせられるメリットがあります。

アスファルトシート防水は、シート状のアスファルトを防水層にして施工する防水工事です。
一方で、シートを設置することによって広範囲に短期間で防水層を構築できるメリットがあります。

FRP防水は繊維強化プラスチックを入れた防水用の薬剤を塗布していくことで強力な防水層を作る工法です。
つなぎ目のない防水層ができるため、複雑な場所にも対応しています。

 

防水工事の流れは?

最後に防水工事の流れについて解説します。
防水工事は塗装による工法を例に挙げると、次のような流れで施工されています。

・高圧洗浄
・下地の処理
・下塗り
・主剤防水塗布
・トップコート
・点検して完了

まず、下地部分を高圧洗浄します。

施工されたばかりの新築でも防水工事の施工時期がずれ込んでしまうと、いくらかのホコリやチリがついてしまいます。
もちろん再塗装する場合は、かなり汚れが目立っているので下地をしっかり高圧洗浄機で洗浄していくのが特徴です。

次に防水層を塗布する下地部分のデコボコ部分やひび割れなども多く発生していることもあるので、シール擦り込みなどによって下地部分の補修を進めます。

下地処理が終わったら、プライマーを塗布します。
これはノリの効果がある部材です。

下地が十分に処理されたら主剤防水塗布を行います。
これによって防水層の主な部分が形成されていきます。

このままでは塗装が剥がれたり、わずかなすき間ができてしまったりといったリスクがあるので、トップコートを塗布し、仕上げ部分が完了です。
この部分は5年で劣化するのでトップコートの塗り替えのみを行う修理も珍しくありません。

最後は、顧客や自社のスタッフで総点検を行って、問題がないか確認し、顧客へ工事完了を報告します。

 

まとめ

防水工事には、塗装だけでなくシートやアスファルトによる工法も存在します。
今回は、特に施工されることの多い、塗装による防水工事について紹介しました。

塗装による防水工事は、屋根や外壁の塗装工事に似ていますが、防水工事は防水に特化した工事という点で、同じ塗装の工程があっても別の工事です。

そのため、ノウハウも全く異なった点も少なくないため、もし塗装による防水工事を検討している場合は、防水工事の専門業者へ依頼するようにしましょう。

2023.09.22