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ー防水工事は雨の日にも施工できる?専門業者が雨天時を避ける3つの理由ー

 

防水工事を検討していると、雨の日にも施工できるのか疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

さまざまな工法がある防水工事ですが、雨の日の施工は中止となることが一般的です。

 

この記事では、雨の日に防水工事を行わない理由について詳しく説明します。

 

ご自宅の防水工事をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

防水工事は天候の影響を受けやすい

防水工事は、マンションの屋上や住宅のベランダなど屋外での作業になるため、天候の影響を受けやすい工事です。晴れや曇りの日はおおむね施工可能ですが、工事に使用する防水材は雨水や湿気の多い状態では効果が発揮できず、不具合が生じます。

 

また、ウレタンやFRPといった塗膜防水においては、外気温が低すぎると塗布した液状の防水材が硬化するまでに時間がかかってしまいます。

 

依頼主にとっては、工期が延びると不便さを感じるため雨でも作業を進めてほしいと思うものですが、確実な防水工事を行うには適切な状況下での施工が必要です。

 

梅雨や秋の長雨の時期、冬期に行う防水工事においては、天候の影響を受けやすいことをあらかじめ知ったうえで施工予定を立てましょう。

 

 

防水工事業者が雨の日の施工を避ける理由

防水工事業者が雨の日の施工を避ける理由は、以下の3つです。

 

  • 良い結果が得られないから
  • コストが高くなるから
  • 事故防止のため

 

技術力が高く知識や経験が豊富な業者であるほど、天候の影響を的確に判断し、雨の日には作業を行いません。雨天時は施工を中止する理由について事前に説明があるか否かは、依頼する業者の信頼性を確かめるポイントにもなるでしょう。

 

良い結果が得られないから

雨の日に防水工事を避ける理由の一つは、仕上がりに不具合が生じ、施工しても良い結果が得られないからです。防水工事には大きく分けて塗膜防水・シート防水・アスファルト防水の3つがありますが、3工法とも雨との相性は良くありません。

 

ウレタンやFRPを素材とする塗膜防水工法においては、塗布したあとの防水材が硬化する過程で雨が降ると、硬化不良となったり水滴の跡が残ったりして膜厚が不足します。施工箇所が湿っている場合や極端に湿度が高い場合も、塗膜の乾燥に問題が発生する懸念があるため、防水作業は行えません。

 

シート防水では、雨天時に施工してしまうと下地とシートの間に湿気や雨水が溜まり接着不良を起こす恐れがあります。

 

また、アスファルトを溶かして施工するアスファルト防水に関しても、下地の乾燥が不可欠であり、防水材を塗布する際に雨水が混ざると接着時に不具合が生じます。

 

いずれの工法においても、防水工事は人の手作業で行うものです。雨天時や湿度が高い日は確実な防水工事を行えず、質の高い仕上がりにならないため、専門業者は施工を中止します。

 

 

コストが高くなるから

コストが高くなる懸念があることも、防水工事業者が雨の日の施工を避ける理由の一つです。雨の日の工事は良い結果が得られず、部分的な手直しや状況によっては全面を再施工する必要があり、工費が倍以上にかかってしまいます。

 

再施工することにより、材料費に加えて作業員の費用や不良部分の撤去費用なども発生し、コスト面に大きな影響を与えるでしょう。

 

防水工事を行う際は、できる限り失敗のない条件を整えるためにも雨の日の施工は避けるべきといえます。

 

 

事故防止のため

雨の日に防水工事を避ける理由の一つには、事故防止の目的もあります。防水工事の現場では高所や不安定な場所での作業が多く、雨で足元が濡れている状態ではスリップ・転倒の危険性が高まります。工法によって電動工具を使用する場合は、感電の恐れも考えられるでしょう。

 

万が一事故が起きた場合、工事は中止となり依頼主にも不利益が生じます。

 

質の高い防水工事を行うことはもちろん、作業員同士の安全を守り、事故予防に努めるのも施工業者の大切な業務です。

 

 

雨の日にできる作業はある?

防水工事のなかでも、雨の日に行える作業として「高圧洗浄」と「雨漏り調査」の2つがあります。

高圧洗浄とは、防水工事を行う前に既存の防水層やコンクリート表面の汚れを高圧の水で落とす作業で、雨天時でも施工可能です。また、雨漏りの心配がある現場においては、原因箇所を特定するためにあえて雨の日に調査する場合もあります。

 

ほかにも防水工事をスムーズに行うために障害物を移動させたり、建物や移動できない物への養生を行ったりなども、雨天時にできる作業です。

 

施工業者は、天気予報を見ながら雨の日でもできる作業と曇りや晴天の日でなければできない作業を見極めて工程を組み立てています。

 

 

雨の時期に防水工事が必要な場合は?

雨天時に施工できない防水工事ですが、梅雨や長雨の時期に雨漏りを発見する場合もあるでしょう。雨漏りが発生した場合の対応策として、以下の2つを紹介します。

 

  • 室内への被害を防ぐためにバケツを置き、電化製品のコンセントを抜く
  • 防水専門業者へ連絡し、雨漏り調査を依頼する

 

天井からの雨漏りであれば、水が漏れている箇所の下にレジャーシートや新聞紙を敷き、バケツを置いて室内への被害を防ぎましょう。窓やサッシからの雨漏りは、雑巾や不要になったタオルを置いて水を吸い取ります。

 

建物の雨漏りでは、漏電に十分注意が必要です。感電や火災にもつながる恐れがあるので、ブレーカーを確認する、電化製品のコンセントを抜くといった対策を取りましょう。

 

自身での対策と同時に、防水専門業者へ連絡し、雨漏りの調査や防水工事を行うまでの対処法を相談してください。

 

 

まとめ

防水工事は、天候の影響を受けやすい工事であり、雨天時や湿度の高い日の施工には向いていません。雨の日に工事を行うと施工不良が起こりやすく、再施工によってコスト面での負担が大きくなります。作業員のスリップや転倒による事故の危険性も高まるでしょう。

確実な防水工事を行うには、天気や気温などが安定した適切な状況下での施工が必要です。

 

梅雨や長雨の時期に雨漏りが発生した場合は、応急処置を施し、迅速に専門業者へ相談しましょう。

 

当社は防水工事の専門業者として長年手掛けてきた経験と知識を活かし、丁寧で確実な施工を行います。決して手を抜かず、最適な工法とスケジュールで防水工事を進めてまいりますので、安心してご相談ください。

2024.02.23