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ー戸建て住宅にも定期的な防水工事を!3種類の工法と場所別のおすすめー

防水工事はビルやマンション、大型施設へ施工するイメージが強いですが、戸建て住宅にも大切な工事です。

今回は、戸建て住宅に防水工事が必要な理由と、用いられる工事の種類について詳しく解説します。

場所別におすすめの工法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

戸建て住宅にも防水工事は必要

 

戸建て住宅にも、定期的に防水工事を行うことは大切です。ベランダや屋上などの防水機能が劣化したまま放置すると、建物内部へ雨水が侵入し、雨漏りの原因となります。

 

水の侵入によって、建物の躯体部分が腐ってしまったりカビや菌が繁殖したりすると、建物自体の寿命を縮めることにもなりかねません。カビは人体にも影響し、アレルギーやシックハウス症候群などの健康被害を引き起こす危険もあります。

 

戸建て住宅のなかでもベランダやバルコニー、屋上は常に外気にさらされており、紫外線も直接受けやすいため防水機能の劣化が早まります。戸建て住宅を安全な状態で維持するためにも、適切な方法で定期的に防水工事を行いましょう。

 

戸建て住宅に施工する防水工事の種類

 

戸建て住宅に施工する防水工事の種類には、以下の3つがあります。

 

  • ウレタン防水
  • FRP防水
  • 塩ビシート防水

 

工法ごとの特徴を、メリット・デメリットを含めて確認していきましょう。お住まいに合った種類のものを、適切に施工することが大切です。

 

ウレタン防水

 

戸建て住宅の防水工事では、ウレタン防水が多く用いられます。ウレタン防水は、液状にしたウレタンを塗り重ねることで防水層を形成する施工方法です。さまざまな場所へ施工可能で、液状のため複雑な形や凹凸のある場所もきれいに仕上がります。

 

ウレタン防水には「密着工法」「通気緩衝工法」の2種類があり、下地の状況によって適したものを選んで行います。

 

塗膜を乾燥させるのに時間がかかるため、天候や季節によって工期を長めに設定する必要があるでしょう。メンテナンスとして約5年ごとにトップコートを塗り直すと、施工後は約15年防水効果を保てます。

 

FRP防水

 

戸建て住宅で施工することの多い工法の一つにFRP防水があります。FRP防水はガラス繊維でできたシートを施工場所へ敷き、上からポリエステル樹脂を塗布して防水層を形成する方法です。

 

耐久性があり、工期が短くすむことから人気が高まっている工法です。FRP防水は軽くて頑丈なため建物への負担も軽減されるメリットがあります。

 

一方でFRP防水はウレタン樹脂と比較すると、伸縮性がないことがデメリットです。面積の広い箇所に施工すると、地震による揺れに対応できなくなった防水層が割れる可能性があります。FRP防水は戸建て住宅のベランダといった狭い場所に適した方法といえるでしょう。

 

塩ビシート防水

 

塩ビシート防水も、戸建て住宅に取り入れられる工法の一つです。下地にシート状になった塩化ビニ―ル製の防水材を被せて水の侵入を防ぎます。専用の接着剤を使用して貼り付ける「密着工法」と、専用の機械でビスを打ち込んで施工する「機械固定工法」の2種類があります。

 

シート状のため、基本的に広く平坦な場所への施工に限られ、戸建て住宅では屋上に用いられることが一般的です。施工後のメンテナンスはほぼ必要ありませんが、防水層が薄いため外的要因で破れが生じることがあります。外的要因としては、台風や強風で飛来物がシートを傷つけたり、鳥がくちばしで防水シートを突いて破いたりなどが考えられます。

 

【場所別】戸建て住宅の防水工事の選び方

 

戸建て住宅の防水工事の選び方を、施工されることの多い以下の3つの場所について紹介します。

 

  • 形状が複雑なベランダ
  • 洗濯物を干す・ガーデニングを楽しむベランダ
  • 陸屋根・屋上

 

施工場所や状態に合わせて適切な種類の防水工事を選ぶことで、それぞれの工法ならではの効果が期待できるでしょう。

 

形状が複雑なベランダ

戸建て住宅にある、形状が複雑なベランダにはウレタン防水が適しています。ウレタン防水なら、液状である特徴を活かし、床面に突起物や段差、凹凸がある場合でも細かい場所までムラなく施工することが可能です。つなぎ目なく仕上がり、一度施工すれば隙間から水が侵入する心配もありません。

 

密着工法が一般的ですが、すでに雨漏りが発生しているベランダでは、下地が水分を含んでしまっているためウレタン防水のなかでも通気緩衝工法で行います。

 

形状が複雑なベランダにウレタン塗膜を均一に塗る作業は、とても難易度の高い防水工事です。施工の際は、ウレタン防水の実績豊富な業者へ依頼することをおすすめします。

 

洗濯物を干す・ガーデニングを楽しむベランダ

 

洗濯物を干す・ガーデニングを楽しむことの多いベランダには、FRP防水がおすすめです。FRP防水は耐久性や耐摩耗性に優れており、人が歩いたり重いものを載せたりしても防水層が劣化しにくいメリットがあります。

 

乾燥までの時間が早く、工期が1日~2日と短く済むことも、普段から頻繁に利用するベランダには嬉しいポイントです。

 

陸屋根・屋上

 

戸建て住宅に増えつつある陸屋根や屋上には、塩ビシート防水が適しています。塩ビシート防水なら一度に広い面積の施工ができ、コストや工期を抑えることが可能です。

 

塩ビシートは紫外線や熱、オゾンに対しての耐久性にも優れていることもメリットの一つ。風雨や日光に直接さらされる陸屋根や屋上に適した工法といえます。

 

屋上への防水工事では「アスファルト防水」もありますが、重量が大きく費用が高めなことから、戸建て住宅では塩ビシート防水が主流です。

 

まとめ

 

マンションやビルに施工される防水工事は、戸建て住宅にも必要です。建物の寿命や暮らしの安全を保つためにも定期的なメンテナンスを行いましょう。戸建て住宅の防水工事では、「ウレタン防水」「FRP防水」「塩ビシート防水」の3種類の工法を用いて、ベランダや屋上への施工が一般的です。

 

新築から10年以上が経過している場合は、ベランダや屋上の防水性能が弱まる前に、ぜひ防水工事を検討してください。

 

防水工事は細かな技術が必要なため、実績豊富な業者に依頼し、場所や形状に適した工法をプロの目で選んで施工してもらいましょう。

 

近内防水工業は、今回ご紹介した3種類の工法はもちろん、デザイン性に優れた「モルタル防水」も手がける防水工事の専門業者です。戸建て住宅の防水工事をお考えの際は、ぜひ当社へご相談ください。

 

2023.12.22